2016年12月28日水曜日

2017山ガール大募集!!!

只今、立山黒部貫光()では

「山ガール」3名を大募集しております!















この立山黒部アルペンルートの魅力と

富山県の様々な魅力をお伝えして、

お客様の旅がより良いものになるよう

旅のお手伝いをする仕事です!!


都会では味わえない…大自然の中で、

毎日、四季折々の素晴らしい絶景を見ながら

▲標高2450m…

この雲上の別天地で働きませんか??


【期間】
 平成29年4月~10月31日(勤務開始日は応相談)
 ※11月下旬まで延長する場合もあります。



詳しくはこちら↓↓↓までお問合わせ下さい!!


◆立山黒部アルペンルート ガイド&インフォメーションセンター◆

 TEL:076-442-5322(9時~15時)

 担当:青木まで




2016年11月25日金曜日

念願だった♡「下の廊下」へ♪

今日は

最後に。。。”とずっと書き溜めていた

ブログを今更ながらに公開しますッ😜(笑)

(忘れていたわけではありません。。。)

な、な、長いのでお暇なときに

サラサラ~っと流し読みしてくださいねッ😄


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10

「下の廊下」へ行ってきましたッ!!




「下の廊下」とは・・・


黒部渓谷の核心部のことで、

「黒部湖」~黒部峡谷トロッコの終点「欅平」まで続く

黒部川上流沿いを約16.6kmにわたって延びる

「旧日電歩道」のことを言います。




「下ノ廊下」は”上級者向け”とされる登山道で

コース沿いにはS字峡、十字峡、白竜峡などの景勝地があります。

断崖絶壁に沿って長い道のりを歩く危険箇所の多いコースであり、

コース上に山小屋などの避難場所やエスケープルートも存在しないので

体力、技術、しっかりとした下調べと準備が必要な場所です。




危険と常に隣り合わせとなるこの道では

”落ちたら死ぬ。”と言われている通り、

毎年、死者も出ています。




それでも、この美しさを知ったら・・・

誰でも挑みたくなるのではないかと思います。




「下の廊下」はわたしも10代の頃から

(10年以上・・・)

ずっと憧れていた場所で、このルートの奥地にある

秘湯「阿曽原温泉」に行くことをに見ていました。




そして・・・

10

念願が叶ってやっと計画することができた今回、

黒部湖を早朝に出発できるように

前日は「ロッジくろよん」(黒部湖近く)の横にある

テント場でテントを張りました。(一人¥700-)




しかし・・・

台風18号が日本列島に上陸してきた為

残念でしたが、下ノ廊下へ進むのを諦め

中止と判断しました。




翌朝の始発便で室堂に帰ろうと思いながら

嵐の前の静けさがあったテント場で

泣く泣く眠りにつきました。




ところが・・・

朝、4時に起きて台風情報をチェックすると

台風は日本列島に上陸するも

速度を落とし、ゆっくりと進んできていて

富山には5日の夜に上陸し、夜中のうちに

通過して行くとの情報でした・・・!!



迷いに迷った末にわたしが出した答えは

決行


早い時間に出発して夕方までに阿曽原に入り

翌朝は少し遅めの時間に阿曽原を出発すれば

行ける!!と判断しました。


そうと決まれば出動準備(笑)




4時30分 某コンビニさんのチョコブラウニーの

美味しさに感動しながらの朝食

(何気にコレ、日持ちがするし

行動食にもなるので使えますッ。)




5時00分 テントを片付け

5時30分 日の出とともにテント場を出発!!

6時00分 まだ誰もいない黒部湖の堰堤を歩き、

黒部ダム駅で飲み水を確保。

登山道の入口へと向かいました。




関電トンネルトロリーバスが通るトンネルを

”登山道入口”の案内表示に従って歩いて行くと

トンネルの途中に、外への出口があります。






この出口のところにはトイレがあり、水も出ています。

この先、阿曽原まで約8時間、トイレはありません。






さぁ念願の「下の廊下」の入口

”旧日電歩道”に進んでいきますッ





日電というのは


”日本電力”さんの略のようで

”日電歩道”という名は、1925年に日本電力さんが

水力発電所の建設に備えた調査を行うために

開削したことから付けられた名だということです。

1925年に着工し、1929年には現在の「平ノ小屋」辺りまで

開通したという”旧日電歩道”はその後、

1951年に関西電力(関電)さんが

黒部川水系の日電の施設を受け継いだことにより

水平道を含むこの道は関電さんの管理下になっているそうです。

関電さんが黒部ダムの建設を決定した際、

中部山岳国立公園内である現地にダムを造成する条件として

登山者のために水平道とともにこの道を毎年整備することが

厚生省より義務づけられたため、関電さんでは現在も

毎年、数千万円と延べ500名の人員を投じて

維持・補修を行っておられるそうです。


そして、その整備が終わると検査を経て、

富山県警察山岳警備隊や関電さんから

開通が発表されるのですが・・・

残雪がある程度消える初夏になってから整備が始まるため

開通するのは例年9月下旬頃であり、

また11月に入ると凍結や積雪が始まることから

1年の中で通行可能となるのは秋の1~2ヵ月ほどに限られます。

残雪が多い場合には数週間しか通行できなかったり、

整備が間に合わず、開通しない年もあります。

(因みに・・・昨年は開通しませんでした。)


だから・・・

わたしも10年以上、なかなか予定が立てれず

行くことができなかったというわけです。




前置きが長くなってしまいましたが・・・(笑)

ここを歩くのは日程調整も含め、

なかなか簡単ではないということですッ


そんなわけで、

念願だったコースに初めて足を踏み入れたわたしは

隠すことができないくらいにウキウキしていました




さぁそれでは

念願だった”旧日電歩道”へと進んでいきますよッ




”旧日電歩道”の入口には丸太の階段があり

緑の中を約20分ほど下っていくと沢に出ました




ここで、最初の感動がありました

いつも、ダムの堰堤から観光放水を見るときに

その奥下に見えていた沢こそが・・・

”今、いる場所!!”だったからです。




初めて見る景色に感動のあまり、

さっそく足を止めてしまいました。

(何枚も写真をパシャリ。)



橋の中央から沢の勢いある水の流れを

ゆ~っくり見たあと、ここから”内蔵助谷出合”まで

黒部川沿いを約40分歩きました。





道は次第に細くなっていき、

丸太の橋が架けられた場所も多くあり、

滝のように水が流れ落ちる場所を通ったり、

ゴツゴツとした岩壁の下を歩いたりと

冒険心が擽られるような道が続きました。






そして、”内蔵助谷出合”から先は、さらに丸太の橋が続き

岩場道になったり、岩場の中に巨大な流木があったりと

景色が変わっていったのでワクワクするような楽しい道のりでした。









”鳴沢小沢”からはいよいよ、ワイヤーロープに

手をかけながら歩く道になっていきます。







この辺りでも、十分スリルは感じられると思いますが

これから進む、この道ではこれはまだまだ

初級レベルでした。(笑)




”新越沢合流点”を過ぎると・・・

また滝のように流れる岩場を横断したのですが

気をつけなければ・・・濡れます(笑)





そして、これも初級レベルとなります。。。








この辺りから足元もだんだんと高さを増していくのですが

よそ見をしたり、後ろを振り返るような動作をしたり、

ちょっとでも体をぶつけたりすれば・・・

きっと、落ちます。






まぁ、スリル感が好きなわたしにとっては

たまらなく楽しかったのですがねッ








でも、わたしもあまり好きではないのは

この、垂直に架けられた丸太の梯子ですッ!!










まだ新しい梯子だったので、木もしっかりとしていて

そういう意味では安心感はありましたが

湿っていて滑りやすく、一歩一歩に幅もあるので

上りやすいとは言えませんでした。

まぁ、橋を架けていただけるだけでも有難いことなので

文句なんてものは言えませんが・・・これはちょっと苦手です。(笑)

そして、何が嫌かと言えば、上ればすぐ下るのです・・・。

登山では当然ですが。。。


しかし、こんなのもまた初級レベルでした。(笑)







そして、”黒部別山沢”に出ると・・・

ありましたこれですねッ!?噂の・・・沢渡り!!





赤色のロープが水の上に浮いていました。

でも、これを掴んで渡ろうとすれば・・・

完全に濡れます。

ロープは恐らく、ルートを示しているだけのものです。

水に濡れないように大きな岩、滑らなさそうな岩を選んで

ポンッ、ポンッと沢を渡ったのですが・・・

バランスを崩せば・・・びしょ濡れでしょうね。。。(笑)




無事、沢のような・・・水場を渡りきったと思えば

渡った先に待っていたのは

「ファイト---------!!一発!!」と言いたくなるような

直登の土壁。




ロープを使って、体をグッと上げるのですが・・・

これ、正直・・・剣岳よりハードでした。(笑)




そして、ここから先の道ではさらに道は険しく

スリル感も増していきました。




実は・・・8月~9月にかけて続いた台風と

8月から300回程続いた直下型の地震の影響があって

この日の時点では、未整備エリアがまだ多くある、

とは聞いていたのですが・・・




案の定、ワイヤーロープが切れていたり、

クイごと抜け落ちていたり、

ロープの片側が結ばれていなく使い物にならなかったり、

足場となる丸太もかなり崩れ落ちていました。







そのため、ワイヤーロープやロープを信用すると

反って危ない、という状況だったので

本当に慎重に進まなければなりませんでした。








しかし、ここまでの道のりで

何度も何度も立ち止まっては写真を撮ったり

ゆっくり歩きすぎてしまい・・・

予定よりかなり時間がおしてしまっていました。








かと言って、急いで歩けるような道でもなく

かなりの集中力が必要だったため

焦らず、あえてここで昼食と兼ねて休憩をとりました。





昼食は時間のかからないパスタを食べました。




30分程休み、すぐに出発




”白竜峡”を過ぎると修験者のように

水に打たれなければならない場所もありました。(笑)






わたしの失敗談から言うと、

ここは面倒でも雨具を着たほうが良いです。

完全にびしょ濡れになるのですぐに体が冷えてしまいます。


でも、楽しいですよ

「よしッ!!」と、覚悟を決めなければならない瞬間が。(笑)


そして、ここを通り抜ければ・・・

”十字峡”です!!





十字峡広場のすぐ下に、吊り橋があるのですが・・・





この吊り橋を渡る手前に、下に降りれる場所があるらしいので

もし、このあと行く予定の方がおられれば

是非、降りてみてくださいねッ

恥ずかしながらわたしは、これを知らずに

通過してしまったので

いつかまた、リベンジしようと思っています。(笑)


さて、吊り橋ですが・・・

これがまた、結構揺れますッ(笑)





よく見ると、吊り橋の手前には

”一人ずつ渡橋して下さい。”と

ちゃんと書いてありました




ふざけて揺らしたりすれば

本当に危険なので、絶対に遊んではいけませんよ~




吊橋を渡った先には

ダイモンジソウがたくさん咲いていました。





十字峡広場から半月峡までが

約1時間ほどだったでしょうか。




ここから・・・




S字峡を経て

東谷吊橋までが約1時間ほどでした。





その途中、”黒四発電所”が

右側に見えてきました。




さぁ東谷吊橋を渡りますッ!!




全長100m以上あったのではないでしょうか。




揺れる・・・揺れる・・・




スリル満点の長~い吊橋の上からは

こんな景色でしたッ!!




 ふぅ~。緊張しましたね~。




東谷吊橋を渡ると・・・

真っ暗な古いトンネルがありました。




ヘッドライトを点けて

トンネルの中をゆっくりゆっくり進みました。




トンネルを抜けてしばらくすると・・・

仙人谷ダムがありました





登山道はどこ・・・

と思ったら、ちゃんとご丁寧に

”登山者の皆様へ”という案内看板がありました




看板の案内に従って進んでいくと

仙人谷ダムの堰堤を通り、

ダムを上から覗くことができました。





そして、このドアを開けて

中へと進みます。




ドアを開けると・・・

そこは、トンネルになっていて

人がギリギリすれ違えるほどの

幅の狭いトンネルでした。




トンネルを進んでいくと

まるで、動物園の檻の中にでもいるかのような

鉄の網が張られていました。




そして、工事用トロッコが通る線路が

遠~くまで続いていました。




線路を渡ってそのまま真っ直ぐ進んでしまうと

人見寮(工事の方々の宿舎)に辿り着いてしまいます。

まるで迷路のようでわたしは完全に

このトンネルの中で迷ってしまったのですが・・・




見つけにくいのですが・・・

ちゃんと出口の案内がありました

 この鉄格子のようなところに扉があります

扉には・・・

”この扉で熊の侵入防止を図っておりますので

必ず閂を掛けるよう御協力をお願いします。”

という張り紙がありました。




どうやら、ここ”人見平”には

熊さんが多くいるようですね。




人見平を過ぎると

急登が待っていました。




長い時間と距離を歩いてきた後半に

この登りは結構きつかったです・・・。





長い、長い道のりでしたが・・・

権現峠を越えるとようやく

”阿曽原”という看板が出てきました。




歩行時間約8時間

無事に念願だった

”阿曽原温泉小屋”に到着しました。




少しずつ、風が出てきていて

台風の気配が感じられる中でしたが

小屋から5~10分ぐらいの距離にある

露天風呂まで行ってきました




台風の影響で宿泊者は少なく

この時間帯、露天風呂は

わたしだけの貸切風呂でした




空の色がとてもキレイで

ゆっくり浸かっていたかったのですが・・・

だんだんと風が強くなってきて

露天風呂のまわりに置かれていた

桶も飛ばされていきました。




無事、小屋に戻り

お腹が空いていたので

すぐに夕食を作りました。




 阿曽原温泉小屋はカレーが有名ですが・・・

その日によってメニューは異なるようで

この日は定食のような美味しそうな料理が

振る舞われていましたが

わたしはいつものごとく、

自炊で魚のアヒージョを作りました。




歩行時間と距離が長かったので

身体は結構、疲れていたようで

台風の中でもぐっすりと眠ることができたのですが

気が付くと・・・

真っ白の布団の上には

大量の落ち葉が被っていました。(笑)




10

目が覚めると外は雨。

どんよりとした天気でしたが

台風はもう通過していったようでした。




天候の回復に期待して

朝食を食べて少しゆっくりしていましたが

天候が回復しそうな雰囲気はなく、

雨が降る中、阿曽原温泉小屋を出発しました




小屋を出発して1時間程で

”折尾ノ大滝”に出ました。




その名の通り、垂直に落ちる

大きな滝となっていて

まさに、”撮影ポイント”でしたッ




ここから先は、大きな岩壁を

トラバースするように歩いていきます。

あまりの迫力に思わず、立ち止まって

高さのある壁を見上げてしまいました。




そして、この岩壁を過ぎると・・・

水場と思ったら

この中がトンネルになっていて

反対側に続く登山道へと渡れるようになっていました。




ここから30分程だったでしょうか。




登山道の途中に

”大太鼓展望台”という看板があるかと思うと

 まさしくその場所が展望台と呼ばれる場所であり

奥釣山の西壁が見える展望台でした




 そして、ここから30分程進むと

”志合谷”という場所になりますが

進むのをためらいたくなるような

暗く、狭い岩のトンネルがありました。




”トンネル内 照明必要”という案内看板があったほど、

トンネルの中は真っ暗でした!

それに、トンネル内では水位が

わたしの足首の位置よりも高くあり

ここで登山靴はぐちゅぐちゅに濡れてしまいました。

距離にして150m程の長いトンネルだったので

しっかりとした準備をして進んだ方が良いです。

合羽やゲイターの他に、靴を一時的に覆えるような

ナイロン袋でもあったら良いかもしれませんね。




また、このあともう一つあるトンネルは

光りも入っていれば

距離もわずか10m程なので

ヘッドライトも必要ありませんでした。






黒部湖~阿曽原までの登山道は

危険な箇所が多かったですが

阿曽原~欅平までの登山道は

水平道となっていたのでわたしは

比較的、楽に歩いてくることができました。




ただ、水平歩道の終着点にも注意書きがあったように

このコースはロング歩行になる上に

避難場所は一切ないので

”上級者コース”であるということは

頭に入れておかなくてはならないと思います。 




水平道の終着点のすぐ先には

”パノラマ展望台”がありましたが・・・

残念ながらこの日は、そのパノラマを

望むことはできませんでした。




晴れていれば、ここから360度パノラマが

楽しめるようですので

いつか歩かれた際は皆さんも是非、

立ち寄ってみて下さいね。




 さて、長い長い旅にも終わりの時がきたようです。




無事、欅平の駅に到着しました~




欅平の天候は曇り




トロッコ電車の発車時刻まで

まだちょっと時間があったので

足湯に浸かってきましたぁ




登山の疲れをとってくれるような

気持ちの良い足湯

また、ここからの眺めも最高でしたッ




もっと時間があったら、

猿飛山荘や名剣温泉、祖母谷温泉、

鐘釣温泉旅館、黒薙温泉にも

行ってみたかったのですが

それはまたの機会ですね・・・。




黒部峡谷トロッコ電車に乗って

宇奈月駅に向かいまぁ~す




黒部峡谷トロッコ電車には

今まで何度も乗ったことのあるわたしですが・・・

紅葉シーズンなど混んでいるときの印象が強く

一両、貸切になるほど空いていたことに

ビックリしましたッ!! 




でも、おかげで写真もいっぱい撮れて

こんな美しい景色も独り占めできました




いつかまた、天気がもっと良い時に

もう一度、歩きたいなぁ。。。と思いながら

宇奈月駅に到着しました。




10月5日・6日 撮影📷

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2016年度

わたしの最後の長~い登山となった

長~いブログを最後まで読んで下さった方。。。

本当にありがとうございました😪

黒部湖から欅平まで続く”旧日電歩道”の「下ノ廊下」は

黒部湖周辺が紅葉する10月中旬~末頃が

ベストシーズンだと思います。

わたしもいつかまた、紅葉シーズンの「下ノ廊下」を

ゆっくり歩いてみたいなぁ。。。と思います。



立山ガール 🌷わかな🌷